影丸穣也(カゲマル ジョウヤ)先生 1940年1月3日、大阪市港区生まれ。劇画家。国際護道連盟終身名誉顧問。 4歳で広島県倉橋島倉橋町に戦争疎開し、小学校卒業まで同地で少年時代を送る。 12歳で再び大阪へ戻り、中学校を卒業後、自動車整備工場に就職するも体調を崩して退社。自宅療養中に描いたミステリー探偵物語「怪獣男爵」(1957年単行本・あたみ書房)でデビュー。 その後、大阪・日の丸文庫の『影』(貸本向け短編集)誌上にて影丸譲也のペンネームに変更し、漫画道に入る。 1963年に上京後、各出版社の仕事を手掛ける。 代表作には『八墓村』(原作/横溝正史)、「空手バカ一代」(原作/梶原一騎)「ワル」(原作/真樹日佐夫)など多数。 中でも横溝正史原作の『八墓村』を始めとする名探偵・金田一耕助シリーズの劇画と角川映画の相乗効果が後の横溝ブーム(ミステリー小説ブーム)を生み出したことは広く知られている。また「空手バカ一代」は「巨人の星」「あしたのジョー」などでも知られる作家・梶原一騎の原作による作品で極真空手の創始者 大山倍達氏の半生とをモデルにした空手漫画であり、この作品によって空手ブームが起り、作中に登場する極真会館だけでなく、多くの空手団体をはじめ、後の格闘技界にも大きな影響を与えた。 その他、NHKの人気番組「プロジェクトX」、NHK大河ドラマ「義経」のコミック版を手掛けるなど作品のジャンルは幅広く、また劇画作品の多くは映画化、Vシネマ化されている。 2012年4月5日に逝去されるまで半世紀以上に渡り、劇画家生活を続けてこられた日本屈指の劇画職人である。